ジャニーズWESTライブツアー”Mixed Juice” 感想文


3/26(土)、ジャニーズWESTのライブに初めて行ってきました!

色々な体験をして、一日に摂取できる幸福の目安を大幅更新し、結果として海馬がパンク。もはや細部は曖昧なんですが、これが完全に真っ白になってしまう前になんとかこの興奮と感動を書き留めておこうと筆を執っています。オタク、すぐはてブロで長文を書きがち。


※以下ライブに関してのネタバレを大いに含みます。
※notレポート。ただの感想文です。
※二次元オタクが書いています。
※桐山くん多め。

 

 

ジャニーズWESTって実在するの?

 

正直疑っていました。ジャニーズWEST、3Dじゃねぇ?と。さすがに本心からそう言ってたら現実と二次元の境目がついていないヤバ案件なのですが、でも実際に目の前にするというのがどういうことかわかっておらず、結果あまり緊張せずに熊本までドライブを楽しみました。高校時代からの親友(Dヲタ、二次元オタクにも理解あり)を連れて行ったので、行きはジャニーズWESTのアルバムと、TDRのショーパレ曲を交互にかけながら行きました。ファンタズミックの話で盛り上がりすぎて「今からライブじゃなくてディズニー行くんか(笑)」みたいに言っていたのですが、この時の私達は知らなかった。後ほど伏線回収されることなど……

そういうわけで全SAエリアに寄り、熊本グルメに舌鼓を打ちつつ二時間も前に会場に到着し、駐車場に入れないので最寄りのガストでダラダラしてから会場へ向かったわけです。この時点でも緊張のメーターは20くらい。チケットを見せ、実際に席に着いて40くらい。ステージ上のセットはジュース工場をモチーフにしていました。非常にポップでキュートでカラフルで、私は「パン・ギャラクティック・ピザ・ポートやん(TDLトゥモローランドにあるピザ屋)」とか言ってました。まだディズニー気分でいやがる。
ちなみに私はスタンドの前から9列目でした。グランメッセ熊本、初めて入ったのですがめちゃくちゃ縦長で、アリーナとスタンドの割合が9:1くらいでした。これでスタンド引き当てる私。前世で村でも滅ぼしたかな?と思ってました。実際には前世で世界を救ってたと知るのはもうちょっと後の話です。

開演少し前にジャニーズWESTから映像で開演前案内が入ります。私は計2回見ました。7人がメンバーカラーのツナギにジュースの被り物をかぶったデフォルメイラストで出てきてくれるのですが、これがもうかわいくてかわいくて、このイラストのグッズ売らない運営大丈夫か?お金儲けって知ってる?と非常に不躾なことを考えました。間違いなく私より知ってる。
案内事項は日本語と英語の2種類で、これを日本語→英語の順にメンバーが読み上げていくのですが、私の見た映像では1回目は桐山くん、2回目は藤井くんが英語に大苦戦していました。英語読めない桐山くんがかわいすぎてかわいすぎて、ここらへんから記憶が曖昧です。なにせ英語だから超長文なんですよね。つっかえつっかえ、読めない単語もなんか無理やりそれっぽく読みながら一生懸命読んでて、合間に「長すぎやろ」みたいなボヤキも入って、マジでこの映像売ってくれ以外の感情が消えました。親友は2回目の藤井くんが「happened」を「ハッピネス!」と読んだところで大ウケしていました。私も笑った。

と、会場全体が比較的和やかな期待に包まれる中で、突然の暗転。途端にザッと立ち上がる歴戦の(?)女達。慌てて後に続き、うちわとペンライトを構える私。いよいよライブスタートです。いやこんなに書いたのにまだライブ始まってもないの?嘘だろ?

 

ジャニーズWEST、実在した

 

メンバーそれぞれの紹介映像が流れ、”熊本”のラベルが貼られたジュースが出荷、それに合わせてゆっくりと動き出すセット。逆光に照らされて見える七人のシルエット。暗闇を貫く、濵田くんの

「イェイイェイイェイイェ~~~~イ!!」

……もう気絶するかと思いました。秒で楽しすぎて。同時に確信した。とんでもねー沼に来てしまった。もうこの楽しさから離れて生きられない。そういう予感の始まりでした。

Mixed Juice、本当に最高の曲です。過去のライブは全部円盤で見たニワカですが、生で見た感動か、この時が一番ワクワクでブチ上がりました。あと生歌なんだ……!って強く思いました。話には聞いてましたが、この後もジャニーズWESTは全部生歌で最後まで突き通していて(みんな結構曲中にワイワイするから、より生感がある)喉から火噴かんのが不思議なくらい全力で歌ってました。あと”よせよ冗談”の後の”w”で笑ってる桐山くんがモニターに映ったのですが、会場がヒャー!だかヒョー!だかのざわめきで満ちてました。わかる、前髪……ですよね?(したり顔) 正味桐山くんばっかり見ていたので微かな記憶引っ張り出すとほぼ桐山くんなんですが、このモニターに映った時はさすがに膝から崩れそうになったのを覚えてます。だって映像の中でしか見たことなかった推しが、今そこにいるんだもん。歌ってるんだもん。メイ本当に見たんだもん。

ジャニーズWEST、実在するんだ……って思いました。

ここらへんから、本当に記憶がぼんやりし始めるんですよね。たぶん感動してたんだと思います。オペラグラス持ってったんですが、オペラグラス覗くよりも遠いメインステージで踊ってる、今そこにいる7人を直接見るのに忙しくて使わなかった。あとMixed Juice踊るの楽しすぎてそっちに意識持ってかれたのもある。これからは毎日踊ろうと思いました。ストレスが吹っ飛ぶので。ええじゃないかしながらジワジワ移動してくるジャニーズWESTもおもしろかったです。ステージごと移動してたんですが、ジャニーズWESTが通り過ぎるたびに下の観客が操られたようにクルッと向きを変えるのであの瞬間7人はモーセでした。海割ってた。
あとこれは絶対に言っておきたいんですが、努力賞の映像が古き良きボカロのPVすぎて大興奮でした。さすがsyudou提供。

 

・セラヴィ前の映像はオタクに刺さる

 

えっ……pixiv?

ストーリー性のある物はすべてpixiv産だと思いこんでしまう悲しいモンスター、それがオタクです。中間くんが薔薇を両手に抱いてるところ、エリザベート・バートリーか?みたいな美と儚さと、なんか薔薇抱いてるだけでおもろいな……の感情の間で揺れたし、会場もちょっとザワザワしてました。あと濵田くんがアップになったところと、ケーキのろうそくを吹き消す音がなぜかクソデカくて、そのあまりの微笑ましさに客がフフッ(笑)となった直後、すべてが一瞬のうちに掻き消えて誰もが言葉を失くしてました。私ですか?私は白目を剝いていました。とにかくエモと不穏な気配にクソほど弱い悲しいモンスター、それがオタクなのです。

そう、不穏でしたよね、この映像。枯れてしまう薔薇、消えてしまう友人達、掴みそこねた手。意味深で不穏なパーツをぱらぱらとあられのように打ちつけられて、言葉を失くす会場に襲い掛かる激エモギターソロのイントロ。セラヴィの始まりは芸術。

終演後、気になったので”C'est la vie(セラヴィ)”の意味を調べました。それまで私は”C'est la vie”のことを、”これが人生さ”という意訳で捉えていて、それはつまり映画で一躍有名になった慣用句”que sera sera(ケセラセラ/なんとかなるさ)”や、同じスペイン語で言うところの”viva la vida(ヴィヴァラヴィダ/人生は素晴らしい)”と同様のポジティブな意味合いだったのですが、よくよく調べてみると”C'est la vie”は”人生なんてこんなもの”、”仕方ないさ”というネガティブな意味合いが強い慣用句のようです。”これが人生さ(喜)”ではなく、”これが人生さ(哀)”だったわけですね。それを踏まえてあの映像を思い返すと、満開の桜の下で佇む重岡くんから、同じ場所でギターを爪弾く神山くんに粉雪が降るところも、あいだの薔薇が枯れる描写を合わせれば”時間の移り変わりの儚さ・美しさ”を表しているように見えますし、闇の中を彷徨い、差し伸べられた手に縋ろうとするも直前で掴み損ねる小瀧くんは”時間の不可逆性”を、投げやりな様子で壁に”C'est la vie”と殴り書く藤井くんは”去りゆく時間の哀愁”を表しているようにも見えます。作中で唯一明確に交流のある桐山くん・濵田くんは、もっと直接的な表現ですね。おそらくサプライズで誕生日パーティーを企画してくれた友人達。思い返すたび、今も目の前でケーキを差し出して”おめでとう”と祝ってくれた声が聞こえるような気さえするのに、ろうそくを吹き消せば思い出はたちまち過去へ逆戻り。愛する友人達はおらず、濵田くんは一人がらんどうの部屋に取り残されている。思い出から抜け出せない人の描写に思えました。すべてが消えた後、ふらっと椅子から立ち上がる濵田くんが寂しい。セラヴィ、好きです。

 

・アコースティック……アコースティック!?

 

MCは詳細なレポがネットの海に山ほど転がってるので割愛するとして(中間くんがゴリッゴリにいじられてたこと以外、細部を覚えてないわけではありません、決して)その後は全員で真ん中に移動して涙腺とアメノチハレをやったのですが、私は驚いた。アイドルのライブであまり見なくないですか? 各々が楽器演奏して、シンプルに歌だけで勝負するなんて。いや言うほど他にアイドルのライブを知らないんですが、ともかく彼らの歌に懸ける情熱と自信を感じてクラクラした。とても良かったです。この時のチェックの衣装かわいかったですね。特にフレーム厚めメガネの神山くんと、ベレー帽?に上が黒のタートル?(確か)だった小瀧くんが少年っぽくてKAWAIIの権化でした。広辞苑のかわいいの項目に載せていい。

ちょうどいいので小瀧くんに触れておきたいんですが、アコースティックパートの2曲目で桐山くんがスタッフさんと何か話してて、その後機材の交換?か何かをしてたんですよね。そしたら桐山くんの隣の小瀧くんが咄嗟に立ち上がって「いやぁ……いいねぇ~」みたいな感じで話し出して、周りも「なんや急にww」「ええから座れww」みたいに盛り上がったんですけど、あれはたぶん隣でトラブルが起きたことに気付いて、場をもたそうとしたのでは?真意はわからないですが私にはそう見えました。あんなにかっこよくてあんなにかわいくて仕事もできるの?最強じゃん。その後桐山くんと顔を見合わせて笑ってるのも最強でした。ベネ。

もう1個これも書いておきたい。本当に桐山くんばっかり目で追ってたのですが、2曲目が終わった時に桐山くんが一瞬指先を見てちょっとだけ顔をしかめたんですよね。カホンを叩いてたからだと思うんですが。で、隣の小瀧くんがそれに気づいた?ように見えたんですが(これはちょっとわからない、気のせいかも)桐山くん、すぐに痛い顔を隠して何事もなかったように歩き出して、それ見た時に泣きそうになりました。好きすぎて。怖いですね。終演後に気になってこの時のことを検索したんですが一向に出てこなかったので、この一連の光景が現実だったのか曖昧なのが一番怖い。どなたか同じもの見てた人がいたら教えてください。

 

・月夜、真夜中、そして黎明


こ、ここ~~~~!!!!!!

最初に言っておくと、今回私がうっかり涙したパートがここです。なぜなら、私はある日たまたま見かけた黎明からジャニーズWESTを知った女で、過去のCDを色々買って聴いてみた中で泣くほど好きになった曲が、真夜中のLIONだったから。同時に今回のライブはポップで楽しいがテーマだと知って、真夜中のLIONは作風が違うから聴けないだろうな、と諦めていたから。

概念の話をします。二次元のオタクをやって長いですが、私がどうしても好きな概念が2つあって、それが”逆風の中で歯を食い縛りながら懸命に立ち向かう人々”と、もう一つが”夜明け前の最も暗い時間、期待と不安に蝕まれながら、おそるおそる探り当てた手を繋ぐ人々”の概念です。オタク以外には何を言っているかわからないでしょう。オタクだってわからんかもしれん。ごめん。とにかくそういう、不安に苛まれながら、それでも希望を探して懸命に戦う人々が、私にとってはなによりも美しく感じられるし、尊いと思えるし、愛するべきものだと思える。そして、真夜中のLIONと黎明も、当然これにあたります。

ここに関しては好きすぎてうまく書けないし、ふざけるのも下手にできない。真夜中のLIONの”ちっぽけな僕のハート”から始まる部分が特に好きなのですが、生で聴く”奏でるように闇に踊れ”、想像以上。泣いた。美しかった。”撫でられることのない このたてがみを 揺らして……”も、CDと違ってもっと振り絞るような歌い方で、情緒がめちゃくちゃになりました。そして真夜中からの黎明。一転して白一色になったのは射し込む光の表現? 情感たっぷりに歌われる”夜が明けるよ”……今書いてても思いますが、この流れ、逆に泣かない方が無理では? 実にしずーかに泣きました。オタク、すぐ感極まる。情緒を整えてからライブには行こう。

 

・クラブと思ったらフェス会場だった

 

魂まで黎明が染みて、清らかになったオタク達を一斉に狩りにかかるこの後の流れ最高でしたね。明確な殺意を感じました。お前ら一人も生かして帰さねーぞ的な。

まずWtroubleから始まるスラム街パート。陰キャオタクはEDMがよくわからないので、腹の底にドゥムドゥム響く曲はみんなスラム街と呼んでます。そしてオタクはスラム街が大好き。現実では陽の者を恐れて生きているくせに、推しの治安だけは悪ければ悪いほど沸く。関係ないけどここからの桐山くんの衣装にジャックハートみを感じて、流れ弾で二重に死にました。推しからの推しトラップは心臓に悪い。あとここらへんから会場中の声なき悲鳴がすごい。みんな口から魂舞い上がったみたいな音してた。

スラム街抜けたら次はひたすら踊れ踊れ!って感じだったので、私も見よう見まねで踊りました。幸い過去のライブ円盤でいずれも目にしたことのある振付だったから助かった。私は二次元オタクな上にディズニーオタクも併発しているカルマ深き生き物なのですが、ショーパレで鍛えた反射神経が完璧な振付を可能にした。ありがとうディズニー。あとここで突然プーの声マネからの「冒険とイマジネーションの海!」が来たので、私は急いで友達の肩を叩き「実質ディズニー!」と囁きました。オタクは実質という言葉が大好き。道中でディズニートークに花を咲かせていた甲斐もあったというものです。
とかいってニヤニヤしていたら、今度はフェス会場にぶちこまれていました。アツゥい! 証拠→僕らの理由→ムーンライトと、まさに火が迸るようなステージ。この三曲はメインステージでとにかく全身全霊で歌いかけるのですが、もう重岡くんがとにかくアツい! メンバーの熱に引き摺り上げられるようにして会場中のボルテージも上昇して、気づいたらペンライトではなくフェスの如く拳を突き上げる人がチラホラ。これが噂のフジロック……? オタク、見たこともないフェスを幻視するの巻。

ここね、証拠も僕らの理由もすごくよかったです。会場の一体感もすごかった。なによりムーンライトがとても好きでした。みんな楽しそうで。ニッコニコで飛び跳ねながら、”どこまで行こうか まだなにも決めたくないな”、”どこまでも行けそうな気がしてさ”、”今だけは歌ってたいや”と笑うジャニーズWESTさん、まさしく光の具現化だった。ステージから光が零れていた。本当に美しいものを見ました。美しい瞬間でした。この後の藤井くんの挨拶までとにかく全部が最高にいい。ディ・モールトベネ。
で、ラストがサムシング・ニュー。ここまで拳突き上げさせといて最後は姫に戻すんかい! 戻れねーよ! 結構早めにガラスの靴脱ぎ捨ててきたよ!/Born to be wildと思いました。最近はガラスの靴脱ぎ捨てるのが主流?(デレステ) もうっ、責任とってよね……

 

・そして”アイドル”に恋をしない二次元オタク、幸福な地獄を知る

 

終演後、私と親友は放心状態でした。それぞれ異なる理由で。親友は目と鼻の距離で繰り広げられた濃厚な中間くんと重岡くんの絡みで死んでいたし、私はたった2時間強の間に受けたクソデカ情報量を懸命に処理しようと白目でした。

本編のみならずアンコールまで、本当に隅から隅まで一分の隙もなく、ずーーーーっと楽しかった。おもしろかった。幸せでした。「きみのことをものすごい笑顔にしてみせるっピ!!!!!!!!!!!!!!!」って感じでした。WESTピーの原罪。

ライブって特殊空間だと改めて感じました。月並みですが、ここでしか得られない体験がありますね。ここに来る前、私は彼らの実存を内心疑っていたくらい、ジャニーズWESTを遠い遠い殿上人のように感じていました。それがライブ後の今は、おかしなことに、不思議とそこまで遠く感じない。まばゆいステージの上で無音の歓声と期待を浴びながら歌っている彼らは今もなお殿上人なのですが、その普段は決して触れられない、手の届かない存在と唯一交流できるのが”ここ”なんだと。だからみんなツアーが発表されれば大喜びでタイムラインを回すし、ずっと前から来る日も来る日もワクワクして過ごすんだと。

そう理解して…………

 

 

 

二次元オタクは、二次元のアイドルに恋をしない。

もちろん一部の例外は存在します。ただそれは分類すると、やはり少数派です。なぜなら二次元のアイドルは絵だからです。絵であり、CGであり、スチルだからです。声優によるライブはあっても、それは声帯を担当している別人であり、2.5次元はいわゆるそっくりさんです。キャラクターCGを用いたライブなんかもあるけど、そこにC&Rはない。

オタクと二次元はどこまでいっても平行線です。どこかを埋めればどこかが欠ける、永遠に完成しない相関図です。だから私にとって”アイドル”とは、長らく”生きる力”を指す言語でした。つらい時や苦しい時、歌や生き様で寄り添ってくれる無償の光。与えてくれる一方で、こちらからは何も働きかけられない、無償の愛。私にとってジャニーズWESTもまたそういう存在ですし、その根本的な考え方自体は今も変わりません。

だけど今日、ライブで、私のいるスタンド席のすぐ近くに、桐山くんが来ました。彼の見えている風景がどんなものかは知らない。私は何百とあるペンライトの内の一つでしょう。おそらく顔もよく見えないに違いありません。仮に見えていたって、それは単数ではなく、単数を寄せ集めた”ファン”という大きな一個体の鱗みたいなものでしょう。

それでも、ペンライトをオレンジにして、公式のうちわを持っている私に対して、なんとなくこちらを見てくれたような気がして、なんとなく手を振ってくれたような気もして、その瞬間たとえようもなく幸福であると同時に、この先は地獄だなと思ってしまった。ファンという大きな生物の鱗としてではなく、個としての”私”を見てほしい、その為に”ハグして”や”投げchuして”などのうちわを、健気なまでに必死に差し出す他の子たちの気持ちがうーーーっすらとわかってしまったので。終演後、たった1回でその境地までいくかぁ……とすら思いました。桐山くん、いと罪深し。そしてこればかりは、確かに二次元では得られなかった感触でした。貴重な経験でした。

 

あ~~~!!!!!

た~~~のしかったな~~~!!!!!!

 

アイドルって、推してると生きるのが楽しくなりますよね。私も今とても楽しいです。感情もいっぱい揺れ動いて、今をすごく生きてるという気がする。推しが生きてると思うだけでこの世を愛せるし、つらいことがあっても、またこういうライブに参加できる日が来るかもしれないと思えば耐えられるというものです。まさに推しは喜び、推しはエネルギー。ジャニーズWEST、幸福な時間をありがとう。生きる力をありがとう。

 

うわ言のように「重岡くんが……重岡くんが中間くんと……」とつぶやき続ける助手席の親友をかたわらに、夜の高速を飛ばしながら、私はずっとそんなことを考えていました。